【札幌版】福祉・医療業界の優良企業

このページでは、札幌に拠点を持つ企業のうち「北海道の業界地図2024-25（北海道新聞社）」に掲載されている介護施設と病院をピックアップし、離職率の低い順に並べています。2024年3月19日時点で公式HPにて確認できた離職率が低い順に紹介します（編集チームによる独自調査）。離職率の記載がなかった企業は順不同です。また、両業界の動向も併せて解説します。優良企業をお探しの方は参考にしてください。

光ハイツ・ヴェラス

光ハイツ・ヴェラスは、北海道札幌市を拠点とする企業で、主に高級有料老人ホームの運営を手がけています。1987年に設立され、札幌市内に複数の施設を所有しており、入居一時金2,000万円以上の高級施設を提供している点が特徴です。同社のビジョンは「人生100年の理想郷づくり」。入居者が終生豊かで明るい生活を送れるようサポートしています。

リビングプラットフォーム

リビングプラットフォームは、介護、障がい者支援、保育を通じて社会貢献を目指しています。持続可能な社会保障制度の実現に向けたサービスの提供に努めており、全ての人が尊重される社会を目標に掲げています。同社は質の高いサービスを適正な料金で提供し、社会と人々の未来を前進させることを使命としている点が特徴です。

MOE ホールディングス

MOEホールディングスは、介護、医療、福祉事業に特化した持株会社です。2009年に設立され、萌福祉サービスや医療法人社団萌水会など複数のグループ会社を有します。同社は、高齢者が豊かで活動的な生活を送れる社会の実現を目指しており、地域に密着したサービスを提供しているのが特徴です。代表取締役社長兼CEOの水戸 康智は、支援と介護を通じて豊かな生活をサポートし、地域社会に貢献することを企業の使命として掲げています。

北海道大学病院

北海道大学病院は、良質な医療の提供を目指し、優れた医療人の育成、先進的な医療の開発と提供を通じて社会に貢献しています。この病院は、総合的な医療サービスを提供するために、多岐にわたる医療部門を有して治療や研究にも力を入れていることが特徴です。また、地域医療の支援や国際的な医療交流にも積極的に取り組んでいます。

札幌医科大学附属病院

札幌医科大学附属病院は、入院や各種専門外来、セカンドオピニオン、医療相談など幅広いサービスを提供しています。診療時間は平日の午前9時から午後5時30分まで、土曜・日曜・祝日は休診です。また、災害拠点病院として、国や道の要請に応じて医療者を被災地に派遣する取り組みも行っているのが特徴です。病院は札幌市中央区に位置し、公共交通機関や自動車でのアクセス情報も提供しています。

北海道医療センター

北海道医療センターは、高度専門医療や救急医療、政策医療を軸に、患者中心の総合医療を提供しているのが特徴です。医療の安全管理と信頼される医療連携に努め、臨床研究や医療人養成にも力を入れています。患者権利として、良質で安全な医療受診、十分な説明に基づく自己決定、プライバシー保護を保障しています。2010年開院の本センターは、成育医療や免疫異常などの専門医療を提供し、643床、32診療科を有する北海道内の中心医療施設です。救急医療や難病医療など幅広い分野で地域医療をサポートし、医療の質向上に貢献しています。

北海道病院

北海道病院は、総合的な医療サービスを提供する地域医療機能推進機構（JCHO）に属する病院です。札幌市豊平区に位置し、外来診療、入院治療、健康診断など幅広い医療サービスを提供しています。消化器センター、腎・膠原病センター、呼吸器センター、周産期医療センターなど、特定の医療分野に特化したセンターを有しています。地域の医療ニーズに対応。また、病院は医療関係者向けの情報提供や採用情報も積極的に行っており、地域医療の発展に貢献しています。

札幌北辰病院

札幌北辰病院は、地域医療機能推進機構（JCHO）に属し、総合診療科をはじめとする多岐にわたる医療サービスを提供している病院です。特に、糖尿病内科や腎臓内科などの専門科に力を入れており、地域医療の充実を目指しています。

労働者健康安全機構 北海道産業保健総合支援センター

北海道産業保健総合支援センターは、厚生労働省所管の独立行政法人労働者健康安全機構が運営しており、産業医、衛生管理者、産業看護職、人事労務管理担当者などの産業保健関係者を支援しています。経験豊富なスタッフが相談対応、専門的研修、最新の産業保健情報の提供を行いながら、事業場の産業保健活動の活性化に貢献しているのが特徴です。また、全道17箇所の地域産業保健センターと連携し、地域に即した産業保健サービスも提供しています。

子ども総合医療・療育センター

子ども総合医療・療育センターは、子どもの健康とリハビリテーションに特化した施設です。原則紹介予約制で、入院の手続きや情報、医師専用のお問い合わせ対応などといったサービスを提供。循環器病センターでの相談も受け付けており、インフルエンザワクチン接種や小児科専門研修専攻医の募集情報なども公開しています。

市立札幌病院

市立札幌病院は、多岐にわたる医療サービスを提供する地域医療支援病院です。がん診療連携拠点病院や総合周産期母子医療センター、感染症指定医療機関の役割も担っており、専門外来では各分野の専門医が診療を行います。地域のニーズに対応し、質の高い医療を目指しています。

札幌厚生病院

札幌厚生病院は、多岐にわたる医療サービスを提供する病院で、外来診療は完全予約制となっています。糖尿病内科、血液内科、消化器内科など、様々な診療科があり、医療機器を用いた質の高い医療を目指しています。特に、手術支援ロボット「ダヴィンチXi」を用いた手術やがんゲノム医療に力を入れており、地域医療の充実に貢献しています。

札幌厚生病院 共済クリニック

札幌厚生病院共済クリニックは、内科を中心に、患者さん一人ひとりに合わせた親身な医療を提供することを特徴としています。平日のみの診療で、土曜・日曜・祝日は休診です。地域に根ざしたクリニックとして、患者さんの健康をサポートし、必要に応じて適切な治療やアドバイスを行っています。

KKR札幌医療センター

KKR札幌医療センターは、患者への寄り添う心を大切にする医療センターです。外来診療や入院の案内、各種診療科の紹介、健康診断・人間ドックの情報提供、がん治療に関する情報、医療関係者向けの情報、採用情報などを提供しています。特に、泌尿器科が完全紹介予約制になるなど、患者の利便性を高める取り組みを実施しています。

斗南病院

斗南病院は札幌市中央区に位置し、2016年に新築移転した高度急性期病院です。がん治療や消化器系疾患に特化しており、医療機器を活用した診療を提供しています。患者さんとの信頼関係を重視し、一人ひとりに合わせた医療サービスを心がけています。

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福祉・医療業界の動向

福祉業界では、介護保険制度の改定により自己負担割合の見直しが検討され、介護職員の処遇改善加算の一本化が進められています。これらの改定は、介護保険制度の持続可能性を高める一方で、利用者の経済的負担増や利用抑制などのデメリットも懸念されています。さらに、介護現場の生産性向上の推進、制度の持続可能性の確保、地域包括ケアシステムの進化・推進が、2024年の主要な方向性として示されており、これらに基づいて介護サービスの進化が期待されています。

2023年から2024年にかけての北海道の医療トレンドでは、病院病床数の減少や医学部の臨時定員削減、急性期一般入院料の病院数減少など、医療サービスの質や提供体制に影響を及ぼす可能性がある変化が見られます。これに対して、地域医療構想の調整会議や医療介護総合確保基金の活用など、医療体制強化や効率的かつ包括的な医療サービス提供に向けた取り組みに進むと考えられています。特に、医療人材の確保や勤務環境の改善が注目され、将来的に地域医療の質向上が期待されています。

これらの情報を通して、医療および福祉業界での質の高いサービス提供に向けた取り組みや、制度改定による利用者や提供者への影響について理解を深めることが重要です。

当記事作成の参考書籍

北海道の業界地図2024-25｜北海道新聞社